皮膚のかゆみと湿度管理
一般的には、皮膚掻痒症が発症する原因というものが、ある特定の病気に基づているわけではない場合が多いです。この場合には、体質的にかゆみを発症しやすいという遺伝的要素もありますが、加齢や室内環境の管理が適切でないこと、そして外部環境の変化などによることなどがその原因となることが多いようです。
したがって、生活習慣を見直すことや、それを改善をすることによってその症状を軽減できる場合が多いのです。先ずは、患部を掻きむしらないようにすることが大切です。そのかゆみのために掻きむしってしまうと、一気に症状を悪化させて皮膚に傷を作り、化膿させたり湿疹に発展させたりすることが多くなってしまいます。
また爪が汚れた手で強く掻きむしると、むきだしの皮膚から雑菌が入り、二次感染を引き起こす可能性もあります。特に高齢者は若い人に比べて、掻きこわしによる炎症が起きやすいようです。
冷暖房を使用する場合は過度な高温や過度な低温にならないように気をつけましょう。そして、部屋の中を適度な湿度になるように管理することが最も大切なことです。
皮膚のかゆみが発生するのは、皮膚の乾燥と血流の悪化が主な原因となっているわけですから、肌にうるおいを与え皮膚の湿度を保つようにすることが皮膚のかゆみを抑えるのに効果的なのです。
暖房などで部屋が乾きすぎている場合には、加湿器を使用したり室内に水の入った置物を置くなどして、室内の湿度が50～60％以下にならない程度に保つようにしましょう。