皮膚のかゆみ解決法

皮膚掻痒症の原因となる病気とその治療

皮膚掻痒症が発症する場合には、他の内臓疾患などがその原因となっていることも多いので、場合によっては血液検査やエックス線検査などを行なって、その原因となる疾患がないかどうか確認する必要があるかも知れません。

 

全身性皮膚掻痒症の原因となる病気には、慢性腎不全、肝疾患、痛風、糖尿病、甲状腺疾患、多血症、鉄欠乏性貧血、悪性リンパ腫、がん、寄生虫疾患、精神神経疾患、薬剤中毒などがあります。

 

一方、外陰部や肛門周囲に限ってみられる限定性皮膚掻痒症の原因となる病気としては、便秘、尿道狭窄、前立腺肥大症、前立腺がん、腟カンジダ症、腟トリコモナス症、蟯虫症(ぎょうちゅうしょう)などが挙げられます。

 

これらの病気が検査などによって認められた場合には、その病気自体を治療していかなければ、それが原因となって発症する皮膚のかゆみを抑えることは出来ません。これらの病気には、それぞれに治療法や改善策がありますので、先ずはそれらを行なうことが先決となるでしょう。

 

しかし、これらの病気が改善する間にも皮膚のかゆみは発症し続けることになります。そこで、これらの病気の治療と同時に皮膚自体に対しての対症療法として、皮膚に対して尿素軟膏やワセリンを使用して皮膚の乾燥を防止し保湿するようにします。

 

既に引っかき傷があって皮膚が炎症を起こしているような場合には、ステロイド外用薬を塗ることもあります。また、激しいかゆみを抑制するためには、抗ヒスタミン薬が効果を発揮します。