皮膚掻痒症の症状と原因
皮膚掻痒症というものは、皮膚に見かけの発疹などの異常がないのにかゆみだけが感じられるというのが特徴です。そのかゆみの程度にも色々とあり、ムズムズする程度の弱いかゆみであったり、チクチクするほど刺激の強いかゆみであったりします。
また、そのかゆみが持続的に出る場合や突発的に出る場合などもあります。皮膚がかゆくなる状況としてよくあるのは、お風呂に入った後などで身体が温まった時や、睡眠時などです。
かゆみがあるからといってその部分を掻きむしると、更にかゆみが増していき、皮膚に引っかき傷を作らないと治まらないほどになってしまう場合もあります。
皮膚掻痒症が発症する原因としては、加齢によって皮膚に含まれる水分量が低下することによる角層の乾燥に起因する場合が多く見られます。こういったケースは女性よりも男性の方が多く現れるようですが、男性の方が女性よりも肌のケアに関しては無頓着であることも、少なからず影響を及ぼしているようです。
加齢に限らず、遺伝や低湿度、寒冷、過度の暖房などの自然環境あるいは屋内環境による皮膚の乾燥も皮膚掻痒症が発症する原因となります。
しかし、皮膚掻痒症の原因は皮膚が乾燥することだけではなく、ある特定の病気によって発症している場合もしばしば見られます。したがって、皮膚掻痒症になった場合に安易に皮膚の乾燥がその原因であると決め付けてしまうのは早計でもあります。